檀家管理アプリの選び方 ― 紙とExcelから移すときに見るところ
最終更新日: 2026-09-22
檀家名簿・過去帳・護持会費の帳簿を紙とExcelで持っている寺院は多く、それで長く回ってきました。困るのは「次の年忌を見落とした」「未納の家が分からない」「住職が代わるときに引き継げない」の三つに集中します。檀家管理アプリはこの三つを解くための道具で、機能が多いほど良いわけではありません。
檀家管理アプリに最低限必要なもの
次の五つがあれば、日々の寺務は一通り置き換えられます。
- 世帯(家)と故人の台帳。家名・施主・住所・墓所と、戒名や法名・俗名・命日・享年・続柄。
- 年忌の自動計算。命日から一周忌・三回忌・七回忌…を宗派の回忌セットで出し、今月・来月の該当が一覧になる。
- 護持会費(門徒会費・維持費)の請求と入金、未納の一覧。
- 案内状と宛名の印刷。年忌・新盆・お盆お彼岸・会費の案内文が家名や法要名入りで出る。
- 引き継ぎ。次の住職や寺族をメールで招待でき、データをCSVで取り出せる。
選ぶときの見どころ
機能の一覧より、次の点を実際の画面で確かめてください。
- スマホだけで完結するか。本堂や庫裏で、パソコンを開かずに記録できることが続けられるかどうかを決めます。
- 檀家さんに何もさせないか。アプリの登録やLINEの友だち追加を檀家さんに求める仕組みは、高齢の世帯で止まります。案内は今までどおり郵送と電話で済むものを。
- 既存の帳簿をどう入れるか。過去帳や名簿を1件ずつ手で打つと数百件で挫折します。写真やExcelから読み込めるか、読み込んだあとに確認して直せるかを見てください。
- データを持ち出せるか。解約後もCSVで全部を取り出せることは、引き継ぎと万一のときの保険です。
- 料金が分かりやすいか。檀家数で段階が上がる料金は、把握のために台帳を作るのに数が分からないと料金が決まらない、という矛盾があります。
- 自分の宗派で使えるか。回忌セット(二十三回忌・二十七回忌を数えるか、二十五回忌か)、戒名・法名・法号・霊号の呼び方、神社なら年祭で数えられるか。
年忌管理帳の場合
年忌管理帳は上の五つに絞った寺院・神社向けのアプリです。過去帳・檀家名簿・集金簿・回忌表・申込書をスマホで撮るとAIが読み取って下書きにし、確認画面で直してから登録します。Excel・CSVもそのまま読み込めます。
料金は月額3,000円(税込)で、檀家数・故人数・メンバー数によらず同じです。写真の読み取りも料金に含まれます(月500ページまで)。登録から30日間無料で、カード登録は不要です。浄土真宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗・浄土宗・日蓮宗・天台宗・神社のテンプレートがあり、回忌セットと呼び方は寺院ごとに変えられます。
檀家さん側の登録は要りません。使うのは寺院の方だけで、案内は印刷した案内状と宛名ラベル、または電話で今までどおりに行えます。
始め方
メールアドレスだけで登録し、宗派を選び、まず今月の年忌に関係する家と故人だけを入れれば動き始めます。全部を入れ終える必要はありません。過去帳の残りは、時間のあるときに数ページずつ撮って足していけます。
年忌管理帳
過去帳・檀家名簿を写真で取り込むだけ。年忌と護持会費の管理をスマホで。
月額3,000円(税込)・30日間無料・カード登録不要